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しかし、それはまた、人間の世界についても言えることなのであって、地球という、時間的にも空間的にも条件づけられた舞台の上でのみ、可能なことだったのである。言わば、巨大なホロスコープの世界なのである。あるいは、地球という巨大な試験管の中の世界なのである。そしてまた、その中でのみ、人類の歴史は成立し得たのである。 その意味で人間の歴史は制約され、条件づけられたものにならざるを得ず、そしてまた、歴史が始まった時点で、あるいはそれ以前に、人間の歴史はすでに定められ、方向づけられていたと言わざるを得ないのである。 ここで言うところの「方向」とは、時間的な変化であって、現実の外見や形式とは別の、それ自体が持つ変化の内的自律性である。指向する精神の内的必然性なのである。それが目指すところの傾向なのである。そしてそれは、それにしか成り得ず、それ以外になく、それだけでしかないのである。それがまさに自分自身なのである。 |