index < 日誌 < 2018 < 18-19 神々の予感。


 
1、めざめ。



霧の中のおぼろげな記憶。何かがあるというのは、わかるのであるが、それが何なのかその正体が決して見えず、それが様々に姿と形を変えて、現れては消えて行くのである。まるで幻のように。映しだされては消えて、そしてまた千変万化しながら、まるで夢のようにさ迷い移ろい続けているのである。

意識されることのない、眠ったままで積み重ねられてきた無意識の記憶。ことばとか理屈で記憶されたのではない、それ以前の肉体の感覚として、感受性や情緒として記憶されたのである。

だから自分でもそれが何なのかわからないし、自覚もされず、意識することもない。だから、いつどこでという具体性や現実性がなく、自分の記憶として意識されることがなかったのである。しかしそれがなにかのキッカケでめざめるのである。


 戻る。              続く。

index < 日誌 < 2018 <18-19 神々の予感。