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1、多様性。



古代の文献に出てくる「豊芦原の瑞穂の国」とは、芦が豊かに覆い茂る稲穂の国という意味である。要するに米がよく取れる豊かな湿地帯ということである。つまり、温暖で日光が豊かで雨も多く、湿気も多いのである。

海に囲まれた島国で、地上は大陸と海洋の狭間、上空は熱帯と寒帯の間で、そしてさらに、地下でも太平洋プレートの出入り口となっている。そうやって、四季を通じて年中、揉まれ続けているのである。

日本列島が南北に長いというのも多様な生物が生息する地理的条件となっている。亜寒帯から亜熱帯までの気候条件が、その上で生きる生物の種類を多様なものにしている。

年間降水量は、世界的にみると非常に多い。豊かな水と日光は、植物連鎖の始点としての植物を繁栄させる。従って、日本列島には多種多様な植物と動物が生息している。大型の動物はいないのであるが、その数と種類において非常に豊富なのである。これは植物の繁茂とも直接関係している。


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