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それだけではない。柔道の監督が強化合宿で、上司という立場、絶対に逆らえない「和」という集団の世界の中で、セクハラに執着する。日本には、日本特有のルールとマナーがあって、「和の精神」というのがあって、目上の者には決して逆らえないのである。これは不文律であって絶対的なオキテなのである。まして、女は男に対してもっとそうなのである。 もちろん、それらすべてを計算した上で、犯行に及ぶのであるが、呑みたくない酒まで前もって飲んで。ちゃんと逃げ道を用意しておいてから、そういうことをする。何もかも計算済みなのである。日本では、平然と、白昼堂々と人間でないことをしても許される。社会が定めた無意識の型式(パターン)にさえ嵌っていれば、見逃がしてもらえる。 もちろん、セクハラされる女子は逆らえない。それが、わかっているからこそ、上司はすべて計算済みで何もかも行うのである。これは、文字通り、正真正銘ホントである。なぜなら、それは、そうした文化は、ケイレツ関係や消費者と販売者の関係にも露骨に見ることが出来るからである。 イヤ、それは、日本社会全体のキマリ、納まりだからである。これが、日本の文化そのものだからである。助け合いと、いたわりと思いやり、集団的気遣いの文化なのである。言い換えると、暴力団やヤクザの義理人情の世界なのである。日本のどこにいても見られる普遍的な現象である。 |