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5、感受性。



これが「文化」というものなのである。だから誰も、それが許せないこととか、間違っているとか、おかしなこととは思わないのである。もっと正確に言うと、当然のことと思っているのである。もちろん、口には出さないが。

それは、みんなが当たり前のこととして受け入れて来た常識なのである。「自然体」などとも言っている。これが、「文化」なのである。暗黙の了解、不文律、作法といったものなのである。日本の「文化」のもっとも本質的なところを、単純明快で明確に表現しているのである。

このようなセクハラは、日本全国、津々浦々、いつでも、どこでも、当り前に行われている。拡張して言っいるのではない。実際に、本当に、文字通りに行われている。だから、これを問題視すること自体が異常なのである。

セクハラに逆らう者は、空気を読めない人間、職場の「和」を乱す者として、目を付けられ、干され、左遷され、追放される。一言で言って、「従う」しかないのである。
女の場合、再就職が極めて難しいので、またそこに付け入ってくる。「職業選択の自由」などはもちろんウソである。そして、これを助け合い、和の精神などと言っている。要するに、食い物にされるだけの存在である。

これが文明誕生以来の日本の、変わらないオキテなのである。だれも逆らえないし、逆らってはならない「空気」なのである。情緒であり、生理であり、感覚の感じ方なのである。


戻る。              続く。

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