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色だけではわからないのである。ものとものとの区別や境界がはっきりせず、ケジメがなく、何が有るのか無いのか分からないのである。いまだ自己と他者が区別されずにいるのである。内と外との区別が無いのである。いまだ、ぼやけたままで、おぼろげに見えてきて、カタチになっていないのである。 たしかにそれは何かを暗示し、予感させるものなのかも知れないが、ただそれだけなのであって、何も起こらないかも知れないし、自分の気まぐれや錯覚、思いすごしとか妄想に過ぎないのかも知れないのである。自己と他者との境界がぼやけていて、あいまいなままなのである。 それは、線となって初めてカタチになるのである。自分と他者とが線という境界線で区分されるからである。そして境界線は内と外とを分ける。境界線とは、自分と区別される他者の出現を意味している。と同時に、それを意識する自己の生成をも意味している。「線を引く」とは、このことを意味している。 |
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