index < 日誌 < 2018 < 18-22「映し出される感覚」


 
4、四季。



しかし、このような変化そのものがない場所や場面ではそれを感じることがない。それは、昼と夜そして四季が織りなす世界なのである。四季のないところで四季を見ることはないのである。

変化とは、変化のあるところにしか見られないのである。そして、それは同時にそのまま、心の連続する変化とリズム・バランスとなっている。感情や感受性、生理的傾向の特性となっているのである。

こうした情緒は、このような環境のなかで生じてくるもので、そしてこのような傾向がまた、きわめて日本的なのである。日本の国土と地形、風土のなかで映し出される特徴であって、それがまた、日本的な情緒や精神と深くかかわっているのである

このような精神のあり方、このような感覚の感じ方といったものは、このような現実の世界の中でしか現れず、また、このような環境の条件の下でしか作りだされないものなのである。


 戻る。             履歴へ。

index < 日誌 < 2018 <18-22「映し出される感覚」