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目に見える自然の表面的なカタチと動きの中から、それをカタチ作り動かしている内的な原理と必然性を見ているのである。原理が見えてくる。人間にとって理解できる理性といったものが、現実の自然の中から見えてくる。 それはまた同時に、分裂した自意識の内的世界でもあって、自己の精神の分裂が、自分で自分の心の中を見せているのである。そうした自分の中で対象化された精神といったものが、外の自然に対しても自己を対象化しているのである。 自分で自分が意識されている。自分で自分を見ている。見たくないものが自分を呑み込み、そして憑りつこうとしている。キモチワリー。 しかし、それなくして、理性は自然の中から見えて来ない。分裂した自己の精神が、自分自身の精神の世界を見ているのと同時に、自分自身の外の自然をも、その内的な合理性や必然性に基づいて見ているのである。あるいは、そのように見せているのである。 |