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これが自分にとって外の世界の、自然の中から見えてくる理性である。自分自身が心の中で感じているのと同じことを、外の自然に対しても感じているのである。そしてこれが自分と外の現実とのかかわり方になっている。 そして、自然もそれに答えている。法則や規則や秩序といったものが、それである。自然のなかに隠れて見えなかったものが見えてくるのである。自分自身の中にある理性の力によって、世界が理解され、知ることが出来るようになると思えてくる。 自分で自分の心の中をのぞき込んでいる。得体の知れないもう一人の自分に、自分が呑まれて、吸い込まれて、食べられてしまいそうなので、ここからさっさと逃げなければならない。それも何気なく、さりげなく、何事もなかったかのように。でないと、まとわりついてきて、取り憑かれそうになる。 僕の中に巣食う得体の知れない亡霊ないしタマシイみたいなものが、僕を食べようとしている。自分の中にいるもう一人の他人のような自分に、自分が呑みこまれそうになってゆく。だから、深く考えてはならないし、さりげなく無視して、離れて、忘れなければならない。何事もなかったように。 |