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4、理由。



これはたぶん自分が男だからそう思うのだろう。「男」が求めて止まないもの、この求めても届かないものを女に求めているのだろう。そんなものなどあるはずがないのに。そしてそれは、あっても無くてもどうでもよいことなのである。ただ「信じる」ということが出来さえすれば、それでよいことなのである。

届かないもの、限りないもの、果てしないもの。
そうしたことを他者としての女に求めているのである。自分にないもの、または男にないものを女に求めているのである。(趣味によって、同性に求める人もいるだろうけど)

しかし、そんなものあっても無くてもどうでもよいことなのである。ぼくはただ現実にないものを求めているのだから。たぶん、あるはずのないものを求めているのだから。そして私たちはこのようなものとしてこの世に生まれてきたのだろう。ないものを永遠に求め続けるしかないように。

知らず気付かずわからないまま、それへと導かれ、ひきずり込まれて行く。それしかないように。それは実に仕方のない、どうにもならないことなのである。

それは自分にはないもの、なくてはならないもの、どうしても追い求め続けなければならないものなのである。そしてそれが、自分がどうしも生き続けなければならない理由のように思えてくるのである。


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