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だからこしたことは、実に、純粋でストレートで、透明な世界なのである。理屈抜きでわかりやすく、そしてまた筋の通ったマジメな現象なのである。 しかし、非常に危険で注意すべきことでもある。いつのまにか知らず知らずのうちに、自分が呑み込まれて、見失われ、自分のタマシイがオバケに支配されることがある。もちろん、文明社会ではみな支配されるのを義務としている。 自分で自分がわからなくなって、いつのまにか自分のタマシイを見失しなっている。そして他人のタマシイの一部分になっている。この方がラクだしシアワセなのだ。いつの間にか自分で自分を殺している。もはや目覚めることもない。そしてそれに気づくこともない。だからシアワセなのだ。 自分がこの世から消えて無くなった。自分自身がわけのわからない他人、忌々しいオバケになってしまっている。自分が見えない。見ようともしないし、見る必要もなく、見てはならない。自分自身の本当のすがたは、知ってはならないのである。オバケの自分を見てはならないのである。オバケが自分の姿を知ってはならないのである。 鏡(カガミ)に映っているいる自分と、ホントの真実の自分とを勘違いしているのである。それは見えるカタチだけの、なんの意味も実体も中身も無い、空想の世界なのである。それに自分が呑み込まれて、自分自身を見失っているのである。 |