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だれもかも、みんながご都合主義で寄って集って、迎合してグルになって生きている、仲間である。そうやって生きて行くことが出来る社会である。また、そうやってしか生きて行けない世界である。口利(くちきき)きとコネだけで生きている。このような無意識の世界が、道徳や正義といった自分たちが「信じるもの」を作り上げている。 それで生きて行ける、そうやって生きて行くしかない、他の生き方が許されない、そうした社会である。そうしてのみ、社会から認められ、就職も就学も、そして収入も得ることが出来るのである。 教育の機会均等だって? 職業選択の自由だって? そんなもの、今も昔も、この日本のどこにもあるものか。公民館に貼られている「お知らせ」と同じで、現状追認と体裁だけで言っている。 この外面的な「体裁」だけで何もかもが完了されてしまう。もともと何も知らず、知ろうともせず、知ってもならない、どうでもよい、見てくれだけの世界なのである。このような世界では、それ以外になりようがないのである。 もともと自分でも知らないことを話しているだけなのだ。自分でも知らないことを知っていると勘違いしているだけなのだ。そして誰もがそれでよいとされ、それが正しいことと思われている世界なのである。 そうである限り、自分自身というのが、どこにも存在しない、自分の考えというのがなくて、自分で自分を省(かえり)みないというのが、正しい普通のことと見なされる世界である。そうである限り、自分が自分を見つけることはない。私たちは、そうした幻想と迷信の世界を生きている。 |
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