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自分の外にあるもの。外とは中ではないということだ。では、その境い目、境界にあるのはいったい何なのだろう? これが感覚なのであて、人間と外の世界をつなぐ端末、言わば、タブレットのようなものだ。 でもそれは、理屈の上で考えるとそうなのであって、実際には必ずしもこのようにハッキリしたものではない。ぼやけて、ぼんやり、混沌としていて、入り乱れて、いったいどこからどこまでがそうなのか、必ずしもハッキリしないのである。 そしてこの境界というのが、いつも揺らめき、うつろいで、変化しながら現れては消えてゆくのである。だから、いったいどこからどこまでが自分なのか、必ずしもハッキリしないのである。 物理的というか、肉体の目に見える部分は、たしかにハッキリしていて確かめることもできる。しかし、目に見えるものが実際に、本当にそうなのかどうかというのは、また別の問題なのである。 |