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人間が何かを見ているとき、それは見ようとしているのであって、見なければならず、見えていなければならず、自分にとって何か見る必要のあるものなのである。だから、そうでないものは見る必要もなく、見てはならず、見えてもならず、また、そうした自分に気づくこともあってはならないのである。 それは自分の意識や考え方としてのみならず、感情や感じ方としてもそれと気づいてはならないことなのである。だからまた、それに合わない人間はどこかおかしいし、怪(あや)しい人間、みんなと別のことを考えている、別の理由の下に生きている人間と見なされる。 それは、この社会にとって合わない人間であって、この社会の中に生きていても、それとは他のことをしようとしている人間のことである。確かにそうなのである。それがこういう人間にとっての理由なのであり、生きて行く原理となっているのである。 |
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