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人間が、なにか精神的なダメージを受けたり、プレッシャーを感じたりすると、カラダ(身体)の一部分の神経だけを極度に緊張させたり、あるいは通常のリズムと異なるリズムの下で立て直しをはかろうとする。それは神経や生理作用の本来の営みといったものである。 そして、そうしたことが実際の身体の動悸や息切れ、苦しさや、胸の痛みなどとして感じられてくるのである。それは集団でいるときの、周りの精神的動揺からも起こるもので、めまいがしたり、まぶしくなったり、視界が狭くなってうつむいて、周りがとても暗く感じられるといったことも、そうである。 それは空気が重くなったからでも、かたくなったからでも、あるいは太陽の光が一瞬、弱くなったからでもない。それは自分自身の肉体の生理がそのように作用していて、それが感覚の感じ方として、まるで自分の外の現実の空気が重いとか暗いという風に感じられているのである。しかし実際には、自分自身の肉体内部の生理と神経作用の結果として、そのように感じられているに過ぎないのである。 |
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