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2、感覚。



自分自身の肉体の中で起こっていることを、それと自覚することが出来ずに、外の空気とか光に原因があるように思えてくるのである。また実際に、そのように感じられてもくるのである。本来、自分の感覚器官といったものは、自分の外に対するものであって、自分の肉体内部に向けられたものではないからである。

にもかかわらず、感覚そのものが、自分の感覚の感じ方を「感じて」いる。自分で自分の感覚を「感じて」いる。あるいは、自分で自分の感覚の世界を「見て」いる。

こうしたことは普通だれも意識することがないし、自覚することもない世界なのである。そして、そうしたことが自分自身の肉体内部で起こっていて、働き、機能しているのである。精神は、自分で自分を意識している。自分自身の肉体を通して、自分の精神の世界を意識しているのである。自分で自分のタマシイの世界を見ているのである。


戻る。             続く。

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