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1、職場のレイアウト。



職場という意図的に計画されたレイアウトの中で、人間は、あらかじめ定められ決められた作業手順と、作業の動作と方法、順序に従って業務活動をくり返してゆくことになる。そしてその上に意識の中で、そうしたシステムを保守・継続して行くための人間関係、指揮と命令の上下関係、社会関係という秩序が出来上がる。といっても、職場の場合は当初からそれは人為的に定められているのであるが・・・。

とは言っても、それ以前に人間は生まれた途端、そうした無言の、すでに出来上がった社会のシステムのなかを生きているのである。それは職場のような意図的で目に見えるカタチではなくて、シツケや道徳、常識、法律などといった、社会の無言の意識せざるシステムの中を生きている。

まことに、白々しくもうっとうしい、わざとらしく、あまりにも見え透いた偽善の世界を生きている。まったくやってられない、演じてられない。見え透いていて、なにもかもがヤラセで出来ている。ヘキエキうんざりで、まったくやってられない。

つまり、人間というのが、現実に生きて行動する場面としての空間的なレイアウトと、そうした自分を動かしている目的意識的な観念の世界とを同時に生きている。人間は、現実と観念の世界を同時に生きているのである。


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