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それは、人間が持つ情緒の感じ方やそのリズム、そして、自分を取り囲み包んでいる、文化と自然環境の中から生成され、形作られてきたものであって、外の世界といったものが自己の内部で省(かえり)みられ、そして同時にそれが、外に向かって反射して映し出したものである。歴史的にも、いまを生きている実際の現実からいってもそうなのである。 そうやって感じられもするし、理解もされてくるし、そしてまたそれ以前に、それを感じている肉体の機能や、そしてもっと根源的には、自分の肉体の筋肉や骨格、感覚器官や神経の構造そのものが、それによって形成されてきた結果なのである。他の言い方をすると、自分の身体は、祖先の記憶が現実のカタチとして残してきたものなのである。 そして実はそこに、自己の内的同一性の根源といったもの、自己の存在の必然性といったものが見られるのである。自己同一の歴史的な継続性・一体性が見られる。そして同時にまた、現実の自分自身の肉体の感覚や、あるいは感情や情緒の統合された全体性・一体性といったもの、つまり、自己の内的同一性が見られるのである。 |
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