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1、異人種。



僕は、自分がわからなくなることがある。しょっちゅうである。いつでも、どこでも、なにをしていても、なぜか自分が他人のように思えてくるのである。自分がわからなくなって、なぜ、自分がいまここにいて、生きているのがわからなくなる。要は、そうした自分が知る必要のないことにまで気にしてしまう、そうした性格なのである。「気にしてしまう」、これは自分でもどうにもならないことなのである

また、そうした自分に対して、そんなことを考えてしまう自分に対して、非常に強い異和感というか、自分が場違いな、生きていること自体が場違いのように思えてくるのである。

そう思えて来てならない。僕を包む空気や、僕自身の感覚といったものが、僕を拒絶しているように思えてくるのである。理屈ではなくて、僕の存在そのものが、僕自身を否定しているように感じられてくるのである。

そう思うのではなくて、感じるのである。気配や空気、雰囲気として。そしてまた、自分自身の肉体のリズムとして、そう感じてしまうのである。僕自身の肉体が僕の精神を拒否しているのである。


履歴へ            続く。

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