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4、領域。



自分が求め、そして必要としたもの。求めるのは一方的な願いである。しかし、必要なことは現実化されなければならない。現実化される可能性があるからこそ「必要」になるのである。それは、思い込みや願いではなくて、現実に解決の可能性とその条件があるということを暗示している。

そうでなければ、「必要」とは言わないのである。そして、それ以前に、「必要」にまで至ることがないのである。望みや願いを越えることがないのである。だから、「めざめ」と発見の場面というのは、そうした可能性と、現実の条件があらわになった場面を指している。

自分にとって未知で異質だったものが、理解も、知ることも出来るものとして、明確なすがたカタチをとって見えてくる。あるいは、そのすがたカタチの意味を知ることになる。まだ可能性に過ぎなかったものが、いまだ観念の世界の空想に過ぎなかったものが、現実のものとして映り、迫って来る。そして、そのすがたを現実に現してくるのである。

いままでは偶然に過ぎないと思われていたことが、なにかの原理をもった必然として理解されて来るし、とらえどころのないものだったものが、実は、それ特有のパターンとしても見えてくる。そして、それが持つ必然性の領域として理解されて来る。


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