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1、感情。



感情的なもの。恐れたり、憎んだり、求めたり、喜んだり・・・。 しかし同じ感情でもまったく異なるものがある。それは例えば、戸惑ったり、迷ったり、ためらったりしている場合である。

それは、ある意味で自分で自分を見ていて、内省的・内面的なのである。求めたり、恐れたりといった他者との関係ではなくて、自分で自分を見ているのである。他者というのが、自分にとってのキッカケに過ぎず、それが、自分との関係を見る間接的なキッカケに過ぎなくなっているのである。だから、迷ったり戸惑ったりするのと、恐れたり求めたりするのとは、どこか本質的に違うのである。

迷うのは、自分で自分を見ているからであって、反対に、恐れたり、求めたりするのに、自分で自分を反省するということがない。自分と外の世界とが一体になっていて、区別されることがないのである。しかし、迷ったり、ためらったりするのは、それ以前に、自分と外の世界とが区別されていて、また、区別しているから迷うのである。そうした意味で自分というのが意識されているのである。 


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