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日本の天気は気まぐれで、ころころ変わるのである。しかしそれでも早春のころは好天気が基本の大勢なのである。そうしたことを私たちの身体が覚えているのである。 だからまた、そうしたつらさ、寒さとか薄暗い灰色の世界にあっても何かを願い、あこがれ、のぞみ、ほのかな希望を抱き続けるのである。また、抱き続けることが出来るのである。やがて必ず春が来るのをだれもが知っているのである。 日本の四季というのは、季節が回って、くり返しめぐってくる、ということなのである。自然とのかかわりに限って言えば、つらさや苦しみ、楽しみや喜びといったものが固定することがない、ということである。そうした気持ちや気分といったもの、情緒といったものが常に変化にさらされ、移ろい、ただよい続けているのである。 そして、その繰り返す変化の移ろいの中で自分を見ているのである。そうやって自分を感じ、自分をたしかめているのである。それが、ここに暮らす人々の感じ方、感性(センス)といったものなのである。 |