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1、生理。



現実の世界は、生物も無生物もすべて方向性を持っている。方向性とは、変化して行く時間の流れなのである。変化とは時間の流れの中で起こるものであって、方向性とはその変化のカタチなのである。時間という、カタチの変化の中でしか「方向」は見えて来ないのである。

そして地球に生きる生物にとって変化の源(みなもと)、要因となっているのが太陽の光なのである。それは生物のエネルギーの源なのである。昼夜の生理作用の切り替え、生存の型式やスタイル、そしてそのリズムに決定的な影響を及ぼす、なくてはならない条件なのである。

あるいは、太陽という光源なしには、生物というのは、いまとはまったく違った存在になっていたのかも知れない。毎日、太陽が東から昇り、西に沈むといったことは、前提とか条件以前の重力や空気や水、そして空間上のサイズや、そしてそれが変化してゆく時間のの流れと同じく、あまりに当然なことなのである。

人間が朝起きて、夜寝て、農耕や牧畜を営み、社会を形成する。太陽とは、そうした生存と生産活動の前提なのである。それは文明の発祥地の緯度上の位置(=太陽光の照射角度)からみても明らかである。

人間が生きている生理の作用やそのリズム、そしてそのライフスタイルとパターンの不可欠で必須の条件なのである。人間の身体の仕組みとそのリズム、そして生活のサイクルがそうなのである。それが、空気や水と同じように人間を支配し、規制しているのである。あるいはまた、それ以前のところで人間を方向づけて来たのである。

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