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「群れ」


4、原理。


バレさえしなければ、なにをやってもよい。そう思えてくるのは、
相手が「群れ」から排除された、弱い存在だからである。
自分だけでは抵抗できないし、報復する実力も能力もない。
組織も権力も持っていない。つまり、だれからも見捨てられた、
群れからのはぐれ者である。だから、なにをやってもバレない。
バレても咎められることはない。自分たちはみな仲間で、
仲間でないものに対しては何をやってもよいのである。

このような、ささやきに惑わされるのは、
自分で自分の心を問うことがないからである。
してはいけないと、
だれか偉い人から言われて、そうしているだけで、
自分自身が本当にそう思っているのではないのである。
ここに、根本的な勘違いがある。自分は、ただ、
そのように思わされているだけなのであって、それが、
本当の自分の考えではないということが、気づかないのである。
考えたこともないし、それ以前に、そうした発想そのものがない。
また、そうした、自己意識が芽生えるということもない。


 戻る。              続く。



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