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「群れ」 |
6、仲間。
これが「仲間」であることの意味なのである。 こうした同じ枠(わく)の中でしか何も考えられず、 その枠を出ることも、またそうした発想そのものがない。 そうした世界なのである。そうした枠を出たところに 日本人は存在しない。仲間とは、このことなのである。 考えが簡単に変わるのは、もともと自分の考えというのが、 ないからである。むしろ、あってはならないとものと 考えられている。社会に分裂をもたらすからである。 災いと、厄介のタネでしかないのである。ということは、 そしてまた、公の集団の群れからはずれたところでは、 なにをやってもよい、という意識が芽生えてくる。 むしろ、それを許容している。 これは暗黙の了解であり、、そしてだれもが無意識の うちに共有されている自己認識となっている。 「あ・うんの呼吸」とも、「空気」とも言われている。 これは、日本という社会の外の世界に対してである。 この「外」というのが、先の方で述べた、いわゆる、 群れから意図的に排除され続ける人々の世界なのである。 |