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見える形式が変わってもその内なる原理が変わらない。様々に変化する無限の異なる形式といったものが、すべて同じ原理によって定められ規定されている。そしてそれらの内実となっている規則や秩序、変化の仕方に時間的連続性と空間的共通性が見られるのである。同一の合理性に基づいて変化しているのである。様々な表面上の形式の相異にもかかわらずである。 同一の原理から始まって、それが様々な異なる形式を作りだしているのである。まさにこうしたことが文明のシステム、文明の様式といったものではないだろうか。 しかし、この原理といったものは、いったいどこから生じて来ているのだろうか?それはもちろん環境である。それが生まれ形成されてきた風土との関係性のなかでとらえることができるのである。それが下地であり背景であり条件であり、そして前提なのである。 そしてここで言う「環境」とは、自分と他者とを区別する外的条件のことであって、そしてまたこのような客観性の下においてのみ、自己というのが主観性から解放または追放されて、自立した主体となることが出来たのである。 |
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