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「ぼやける」というのは、ものの輪郭線がぼんやりと消えていって、ものの形と色が広がって、にじんでいって、背景のなかに溶けて消えてゆく。そして形が無くなって、背景と同じ色となる。そうした状態である。 それは主に目の水晶体(レンズ)の焦点距離の不一致が原因である。それでも、目が何かを見ようとすると、見ているもの以外は、やはりなにもしなくても、かすんで見えにくくなる。見る必要のないものは、見えない方がよいのである、疲れるから。 反対に、見たいもの、見なければならないもの、見ようとするものは、よりハッキリと見えてくる。見えなければならないのである。目はそのように出来ているのである。構造も機能もカタチも、またそれが機能する順序と方法においてもそうなのである。目は、そのようにしかなれないのである。 そしてあるいは、たとえ見えていなくても、その場の感じとか雰囲気で、それが見えていると思えてくることもある。直感とか第六感、ないし本能、あるいは「気配」などといったものがそうである。 それは、神経過敏と思われるかも知れないが、だれだって、自分に興味のあること、欠けている部分にについては、神経過敏になるし、そこだけが異常に発達することがあるし、また、そうした感じ方そのものが個性ともなっている。 |
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