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人間が自分を意識するとき。発掘し発見し何かを自覚するとき。あるいはそうした場面といったもの。それは自分のなかで、自分でない何かを見ているのである。だから、自分でないものとして、自分が意識されてくるし、意識されざるを得ないし、意識しなければならない状況に置かれているのである。 また、そうした意識しなければならない対象として自分を見ているし、そしてそれは、自分自身なのだということを思い知らされる。自分のなかで、相手としての自分を獲得したのである。 この自分の中にある自分でないものとは、失われたもの、見失ったもの、捨てて来たもの、忘れたもの、排除してきたもののことである。 すなわち、自分の中で失われている、過去の自分を見ているのである。現在から過去を見ていて、それが自分を意識させているのである。 自分が自分の中で、過去の自分と現在の自分とに分裂していて、そうして、自分の中で自分が対象化されたのである。まるで、自分が他人のように見えてくるのである。 |
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