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13、主体。


しかしまた、このような自分のなかの直感や衝動といったもの自体が、それ自体として、一つのまとまって統合された癖(くせ)や傾向としての、存在の特殊性を示している。

そしてまた、それはそれ自体として、外の世界と区別される一つのシステムであり、自律性なのである。あるいはまた、それ自体が情緒や感情としての、一つの固有な存在の仕方なのである。

だからまた、それが無くなれば個とは言えず、自己と他者の区別もなく、、その境界もなく、また、それ自体で自律したものとは言えないのである。自分が自分であるとは言えないのである。自分という実体を失ってしまうのである。それ自体で自律した固有の主体といったものを喪失するのである。

自分自身の固有の存在理由を喪失していて、自分が自分であるとは言えないのである。だれか外からの他人の意志によってのみ生かされている存在なのであって、自分の意思やタマシイを持たない、ゾンビのようなものに過ぎないのである。

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