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2、表現。


そして、ここで言うところの「確かめられ」るというのは、それが現実に現れる具体的なカタチのことであって、例えば、神のすがたや、その現れるカタチ、動機や、現れる場面や、その性格や気性といった、現実に現れる具体的なすがたカタチのことである。そうしたことが理解もされ、知られ、分かって来るということなのである。

そして、そうしたことが民族にとっての固有で具体的な、特殊な現実の世界として表現されているのである。言いかえると、これがそれぞれの民族が生きている現実の環境であり条件なのである。

また、このような個々バラバラで、異なる環境の中でしか民族固有の具体的で特殊な性格や歴史は現れて来ないということである。そして、そうした歴史のなかで、民族固有の主体的な自律性、原理や秩序といったものが知られてくるのである。

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