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12、身体。


このような時代と文化が支配する、現実の世界を人間は生きている。そしてまた、このような現実の中からでしか、人間の思考や意識といったものは生まれてこないのである。社会システムや信仰といったものも、またそうなのである。

すべてそうしたことが、個性であり、方向性であり、固有の特質であり、傾向なのである。習慣化した癖(くせ)なのである。自己の内的同一性であり、自律性なのである。そして、そうしたことが、社会やその民族の歴史を支配していて、規制し方向づけているのである。そしてまた、人間の意識を支配し続けているのである。

そしてその根源にあるのが、感覚の感じ方や情緒といったものなのである。無限に繰り返されてきた肉体そのものの、馴れや習性、反射作用の特質といったものなのである。気質や気性といったものなのである。

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