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人間の生き方、感じ方、考え方といったもの。そうした人間のすべては、人間が生きている現実の条件によって、制約され、限定され、方向づけられる。そのようにしかなれず、ありえず、それ以外になく、またそうしてのみ、この現実という世界で存在し得るのである。 この時点で、すなわち、言いかえれば、この世界に生まれた途端、すでに人間は定められ、条件づけられ、規定されている。俗にいうところの、運命づけられ、宿命を背負わされる。 泣いてもわめいても悔やんでも、そのようにしかなれず、そうやってこの世界を、つまり、現実を生きて行くしかないのである。自分というのは、この現実のなかでのみ存在することが出来るのである。 しかしまた、視点を変えて考えてみると、それが何か自分でも、また、他の人間すべてにも言えることなのであるが、何か人間とは別の、強力で絶対的な「意志」の力(ちから)にによって、人間が生かされ、動かされているように思えてくるのである。自分では、どうにもならない絶対的な強制力として、それが感じられてくるのである。 |
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