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2、可能性。


だからまた、この現実が、人間の感覚や感じ方の前提であり、条件であり、枠組みであり、境界線となっているのである。そしてまた、この中でのみ人間は、なにかを意識したり、感じたり、イメージしたり、想像したり、あるいは実際に何かを作ったり、行為したりすることができるのである。

だからまた、この中でのみ、すなわち、常識がなりたつということなのである。反対に、そこから逸脱したものは、非常識であり、未知であり、異質な何か得体の知れないものなのである。

従ってまた、そうした意味で、人間はあらかじめ仕組まれ、設定され、制限され、方向づけられていると言えるし、あるいはまた、それが、人間が持つ現実の可能性となっているのである。


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