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1、出口。


自然の整然とした秩序正しさから、いやがうえにも規則や法則性といったものが見い出される。しかしまた、それこそが憂欝のタネなのである。いくら自然をながめて見ても合理的な秩序しか見えてこないのである。

そうであるにもかかわらず、人間の精神にはワケのわからないところがあって、非合理的なのである。だからこのような、秩序正しい自然を見つめ続けていると憂欝になるのである。

ちっとも面白くないのである。合理的で秩序正しいということが反対に、なにか限りない非合理のように思えてくるのである。そう思い込むよって始めて、こうした現実からの出口が見えてくるのである。自分のなかで自分が対象化されて、限りない自己の自意識というのが意識されてくる。


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