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3、可能性。


しかしまた、こうした論理や合理が尽くされて、もはやどこへも行き場をなくしたとき、それは寿命というもので必ず訪れるものであるが、もはや、そこから出て行くしかないのである。それは時代の流れであり、歴史の方向、進化ないし変異といったものなのである。

新たな現実が、新たな異質な原理と理由を求めているのである。そうせざるを得ず、それ以外に自己の存在の余地が残されていないのである。人間が生きて行く方向としては、それ以外にないのである。

未知のもの、知り得ないもの、あり得ないこと、そうしたタブーを壊してゆくのが人間なのであって、現実から出て行くしかないのであって、そしてこれが動物と異なる人間の特徴なのであって、また、そこにしか種の存続の可能性が残されていないのである。

現実の世界に、自分の現実が無いのであれば、現実の外へ出て行くしかないのである。自分の現実を求めて出て行くしかないのである。


戻る。                    続く。

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