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10、ほろぶ。


現実にないもの、未知で異質なもの、見知らぬものを自分の中で探して行くことになる。もちろん、もともと無いものを探しても見つからない。そして見つからなければ、それまでであって、それが「終わり」なのである。文明が滅ぶというのは、このことなのである。

それは、もともと自分自身の中にあったものなのであって、これが人間や民族で言うところの多様性なのであって、潜在的な可能性であり資源なのである。個性であり、自律性なのである。そしてこれが人間にとっての内的同一性なのである。従って、これを失えば、やはり「滅ぶ」しかないのである。それは、自分を失うということなのである。


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