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しかし、そうしたことは私たちの感覚や無意識の世界では常に起こっていることなのであって、そうした日常の世界の外へ出れば、それは、得体の知れない、未知の感覚であり、自分にとってみれば失われた記憶の世界なのである。自覚されることのない無意識の世界なのである。 反対に、このような日常の世界に戻って見ると、それはランク付けであり、序列であり、上下関係であり、外の世界に対して閉じた群れの世界となる。人間的な進歩や感覚は圧殺され押し殺されてゆく。 しかしそれはシステムである以上、仕方のないことであって、必要なことでもある。しかしまた、だからこそ外へ出て行く必要があるのであって、その制約と限界を破る必要があるのであって、自分のなかで眠る未知の感覚や記憶を発掘・発見し、発信して行かなければならないのである。 |
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