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8、気づかない。


これは、本人にとっての可能な選択肢であり、潜在的な資源であり、種の根源なのである。ただそれが、いまだ発掘されないでいる、ないし発見、あるいは意識されないでいるということなのである。

だから、潜在的であるし、可能性に留まっているのである。しかしまた、だからこそ、とっても大事なことなのである。それは、現在の私たちが生きている文明のすそ野であり、そしてもっとも根源的な条件、出発点となっているからである。自分自身の根拠であり、根源であり、存在の理由となっているからである。

これがあるからこそ、現在の私たちが生きているのであって、生きて行けるのであり、また、そうした現実のシステムが成り立ち得るのである。ただ、そうしたことは、現実には、見えず、感じられず、気づくことがないということなのである。


戻る。                          続く。

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