| index＜ 日誌 ＜ ar象徴 ＜ 18-352「囲いの中」p3- |
| 人間は、このような制約され方向づけられた世界を生きていて、このような環境と条件から離れたところに、本来的な無意識の感覚が成り立たないのである。そしてまた、その生理的・物的作用としての、恒常的な条件反射と無条件反射が成り立たないのである。 すなわち、それ自体がすでに制約され条件づけられていて、方向づけられているのである。言い換えると、俗にいう衝動や本能、直観や第六感といったものがそうなのである。 こうしたことが、人間の存在の根底にあって、その地盤を成しているのであって、このような限られた条件と制約の「囲いの中」の世界を人間は生きている。それは、人間の存在の前提であり、条件なのである。いわば、このような自然環境という、自分でも意識されることのない、見えない感覚の世界を人間は生きている。 |
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