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1、四季の色。


大気中の空気に薄く色がついて見える原因は、「色温度」がそれであり、また、空気中の水蒸気がそうであり、あるいは大気中に含まれる塵埃にも影響されている。

夏は暖色(黄赤系統)、冬は寒色(青系統)。 というのは、「色温度」が影響している。また、春のシロ色は水蒸気の色である。そしてまた、秋の灰色は、潤いを欠いて乾燥した黄昏の色である。

この秋の灰色というのは、感覚というのが、自分の外の大気の変化に敏感に反応しているのである。実際確かに灰色っぽく見えるのであるが、感覚的には、むしろ、夏の明るさに馴らされた感覚の対比として、より強く灰色っぽく感じられるのである。

また、生命活動の結果としての「色」というのが褪せて行く、そうした世界である。花がそうであり、緑がそうであり、また、潤いをもたらす水蒸気の「白色」もそうである。そうしたことが秋には欠けていて、そして失われて行くのである。彩(いろど)りというのが消えて行くのである。どこか灰色っぽく感じるのは、そのためである。

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