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夏の空気が「黄赤」っぽく感じられるのは、「色温度」だけでなく、大気中のチリやホコリの影響もある。夏の生き物たちの活発な活動が、大気中にチリや不純物を増やして、それが波長の短い寒色系の色を遮断し、波長の長い暖色系の色に見せている。 同じ理由から、冬は青がめだちやすくなっている。こうしたことは、日中でも、雨上がりの後は、風景が透き通って見えてくるし、午前と午後では、午前が青く、午後が黄色がかって見える、といった事からも理解される。 そしてまた、こうした「色」といったものが、風景が人間にとって持つ意味といったものを印象させるとともに、象徴化してきたのである。それらが、これを包む色と共に経験され、そして記憶されてきたのである。つまり、「色」というのがどこかでそれと結びついて印象されていて、そして象徴化されているのである。 |
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