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1、反射作用。


無意識というのは、自分でも気づくことのない、自分自身の肉体の馴(な)れ、習性、習慣、あるいは条件ないし無条件の反射作用のことである。思考や意識としてではなく、自分自身の肉体がそれを覚えている、そうした記憶のことである。肉体の生物学的、および生理的な反射作用のことである。

これと似たものとしては、自分で意識することも気づくこともほとんどない、恒常的な不随意運動、つまり、呼吸や消化作用、心臓の振幅や血流といったものもそうである。

こうしたことは、数百数千年に及ぶ生活スタイルの変異・変動といったものから、肉体そのものの形状や構造そのものの変異をともなう、数万数百万単位の生物学的変化でも認めることが出来る。

実は、そうしたことが人間の生き方や感じ方、生存のスタイルといったものを支配し規定し、方向づけている。そこからまた、人間というのが自分でもどうにもならず、どうしようもなく、逆らうことも、避けることもできない、そうした傾向や方向性といったものに縛りつけられることになるのである。

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