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1、破壊的。


女も破壊的なところがある。ただし、男の場合と違うのは、「意志的」でないというところである。意識的な目的や計画性がたいていの場合に見られない、ということである。だからまた情緒的・感情的なのであって、泣く、わめく、叫ぶ、そして忘れる。そして何も残らない。

つまり感情的であって、意志的・意識的ではないのである。それは自分でも制御不能なヒステリーとでも言ったもので、どうにもならないものなのである。しかし、男の場合、そうしたことは稀(まれ)で、自分で自分がしていることを理解して行っている。ここが、女の場合と根本的に違うところである。

社会的立場から制約が多く、それだけにどうにもならず、そうしてどうにもならないような破壊的な行動に出てしまう。そうならざるを得ないし、そうするしかないし、それ以外の表出の方法がないという、そうした制約が確かに働いている。

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