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自分が自分を意識する世界。自分の中で自分が分裂し、自分で自分を見ている。このような自分を見ている自分とは、いったい誰のことなのだろうか。自分のなかで自分が分裂しているのである。 つまり、これが自意識であり、もっと正確に言うと自己意識なのである。自意識は、いまだ自己と他者がハッキリと区別されていない。集団の中の自分という、集団とセットになった自分、集団を通しての自分という意識である。自分と自分を取り巻く他者とがハッキリと区別されていないのである。自分が意識されてはいるが、自己と他者との境界線が曖昧なのである。 自己と他者が厳密に区別されて、その間に明確な境界線が自覚される、これが自己意識なのである。境界が見えても来るし、また、その内側にある自己の精神の、不可侵の領域というのが意識されているのである。そうして自己の内的自律性といったものが自覚されているのである。 |
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