index< 日誌 < z自意識<  18-368「続、肉体の理由」p14-


 
1、表面だけ。


それが、社会の成り立ちの条件であり、前提なのであって、それを守ることによって始めて社会の一員として認められるということである。そうでない者は、社会の外の人間として排除される。社会の中に居てもらっては困るのである。

無視するが排除するしかないのである。そしてそのための警察や法律なのであり、そして正義という考え方なのである。そうやって世の中が維持され存続してゆくのである。こうしたことが、社会ないし文明の条件であり、前提なのである。これが社会の秩序であり、もっとも基本的な成り立ちなのである。

だからまた、この場合の社会にとっての強制力といったもの――社会自体が強制力を伴うのであって、そしてこの強制力を社会と言っているのであるが――、それは例えば、警察、法律、道徳といったものは、あくまでも、どこまで行っても手段や表面だけの形式・体裁・口実にすぎないのである。

履歴へ                      続く。


index < 日誌  z自意識<  18-368「続、肉体の理由」p14-