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たとえそうした自分自身に対するイメージや自意識といったものが、自分の意に沿わないものであっても、それに従うしかないし、従わなければならないのである。これが社会から与えられ、そして認められた彼の自意識なのである。 それは、彼ら彼女らがその社会の中で生きて行こうとする限り、そうするしかないのである。そうしなければならないのである。たとえそれが自分を辱め、貶(おと)めるものであっても、それ以外の存在の余地というのが、その社会の中には無いということなのである。 だから、その社会のなかで生きて行こうとするならば、それ以外の生き方というのが出来ないし、許されないのである。また、それ以外の生き方というのは、その社会の中ではムリだということなのである。 たとえば、コップの中の容積は定まっているのであって、それを超えて注ぎ入れることは出来ないである。これがシステムなのである。そしてまた、その中で生きるそれぞれの人間にとってみれば、その中で自分の居場所を見つけなければならない、ということなのである。 |
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