index< 日誌 < z自意識<  18-369「続、続、肉体の理由」p2-


 
1、他のことを考えている。


それは借り物、もしくは自分の外からムリヤリ覆いかぶせただけの、中身のないカラッポの自意識である。そしてまた、それを自分の自意識と勘違いしているのである。しかしまた、そのようにシツケられ教育もされているのである。

そうである以上、それは他人に求めざるを得ず、群れる、媚びる、迎合するといった傾向を持つようになる。また、そうした生き方が社会から求められてもいる。学校、そして企業が求める人材がそうであり、そしてまた、このような社会全体のシステムの秩序が、それを求めているのである。

だからまた、これがそこで生きる者にとっての自意識とならざるを得ないのである。そのように思えても来るし、確信もされてきて当然のように思えてくるのである。それどころか、そうでない者を、なにか、そこに居てはならない得体の知れないヨソ者として排除するのである。

それは、自分たちの生き方に異議をとなえる者、他の事を考えていて、自分たちとは敵対する者のように思えてくるのである。しかし実は、確かにそうなのである。

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