| index＜ 日誌 ＜ z自意識＜ 18-369「続、続、肉体の理由」p2- |
| そうである限り、自分のなかに自分の自意識といったものがないのであって、それを他人に求め続けるしかないようになっているのである。そしてこの場合の他人とは「権威」のことであって、偉い人、自分より上の者という意味である。 そして、そうすることによって、社会のなかでの自分の居場所と立場が保証されるのである。「上の者」にすがる以上、「下の者」が居なければならず、そしてそれを探し見つけ出して「さげすむ」のである。これが自分たちという者の自意識なのである。 そしてまた、そうした自分というのを、自分自身の自意識であると勘違いしているのである。いや、むしろそうやって勘違いして生きてゆくしかないのであって、これがシステムなのである。 そうやって、自分で自分を追い立て、押しやって行くのである。しかしまた、そうした自分のなにもかもが、自分がいままでやって来たことの結果なのであって、だからまた、そこか逃れることが出来ないのである。 そうしたことが、いま生きている自分自身のすがたなのであって、自分で自分を否定することが出来ない理由になっているのである。そうした、それまでの自分の立場を捨てることが出来ない世界を生きている。またそれが、社会の中での自分の生き方や存在の仕方になっているのである。 仕方がなく、どうにもならず、それしかなく、そうせざるを得ず、そうするしかないというのは、このことなのである。 |
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