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意識が、カタチを求めてさまよいだすのが夢だとすれば、夢は、だれに対しても、また、何に対しても乗り移り、憑(と)りついて行く。さまよい、漂いながらそれらの間をすがたカタチを変えながら移って行く。 意識とその対象との間で行ったり来たりし、入れ替わったりもする。それは、無意識の記憶の世界であって、意識が自分のカタチを求めて、肉体からさまよい出てきているのである。 それは、いたたまれない、自分でもどうにもならない、性分や衝動とでもいったもので、恐怖や驚き、恐れ、あるいは、果てしのない願いや望みといったものが、無意識の底から浮かび上がってきて、そしてそとの世界へ出てこようとしているのである。 そして、それが何なのか、その理由や正体といったものが自分でもわからないまま、、それが表現されるカタチを求めてさまよい出てきているのである。願い求めるものを表現し、そしてそれ以前の、自分が信じるものを言い表そうとしているのである。 |
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