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人間は、自分とは異なる、違うもの、未知なもの、異質なものを通して自分を意識する。自分と他者とのあいだの境界線を意識するのである。しかし、同じ違うものといっても、まったく異なる場合がある。 一つは、それしかないように仕組まれていて、むりやり押し付けれ、教えられ、勧められて、嫌でも自覚させられる場合である。たとえば日本の学校教育がそうである。 もう一つは、それしかないような場面で、それが正義であると教えられて、また、そうであるにもかかわらず、それが自分のものとは違うと意識する場合である。 つまり、他人から教えられて、そう思うのと、それとは反対に、それに反発して「そうではない」と思う場合である。押し付けられる自分を、自分で否定する場合である。自分で、自分に与えられた存在を否定するのである。 |
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